蘇我の島忠ホームズの駐車場のところに店を構えるサイゼリヤでミラノ風ドリアなどをいただきました。
サイゼリヤの看板メニューのミラノ風ドリアは、一口食べると「あっ」と唸るぐらいの美味しさを期待したくなる良さが伝わってくるんですけど、そこから広がっていかない惜しさ。そして、控えめなボリューム。これはエスカルゴのオーブン焼きにも共通していました。
ただの冷凍食品で片付けるには勿体ないぐらいのポテンシャルを感じるんですけど、よく出来た冷凍食品の域はやっぱり出られていないという。
ただ、自分が最近食べたドリアって、業務スーパーが運営する神戸クックという食べ放題ビュッフェでいただいたものなんですけど、そこのドリアのような安い食べ放題に出てくるものとは一線を画すクオリティで、心を弾ませるパートがサイゼのドリアには存在していたと思います。
エスカルゴのオーブン焼きは、器の窪みに入ったグツグツと熱せられたオリーブオイルに浸された食用カタツムリ。ガーリックバターと刻み野菜の組み合わせが香り良いものにしていてやみつき感のある旨味が出ていました。エスカルゴ自体のサイズは小さめで、黒みを帯びた色合いといい、スーパーの惣菜で売っている砂肝のよう。食感はそれよりはだいぶ柔らかくふにゃっとしているものの、コリっと感もあり、ユニークな噛み心地を楽しめます。食べる前に懸念していた、クセの強さや臭みを感じることもありませんでした。
サイゼリヤ公式は、エスカルゴを食べた後に残る、ガーリックバターの溶け込んだオリーブオイルの旨味を、是非フォカッチャにつけて食べてみてほしいとおすすめされていますが、ドリアに刻み野菜などと共にオリーブオイルをふりかけて食べるのも、ドリアのコクが増してより美味しくなるので個人的にプッシュしたいです。
難点は、耐熱皿が熱すぎて直接手で持つことができず、窪み(穴)にスプーンでいちいちオリーブオイルをほじくるように掬い出す作業が面倒なこと。
イタリアンプリンは、イタリアの人の健康を心配してしまうほどとんでもない甘さのプリン。
プリン自体もなかなかの甘さですが、それをかき消すほとのカラメルソースの砂糖感たっぷりの尋常じゃない甘さ。なめらかでありながらも引き締められた口どけ感と本格プリンのようなフォルムは、本作に高級感を漂わせていますが、それらを全てスポイルしてしまうかのような甘さで、砂糖を使う量だけは他のどこにも負けないという謎の情熱をチラつかせて、プリンのコクを誤魔化すスタイルに思えてしまいました。
サイゼリヤ ハーバーシティ蘇我店。残念ながら4月25日をもって閉店されてしまうそうです。
モールの敷地内駐車場の独立テナントあるあるなんですけど、目当ての店と駐車場の出入り口が離れていたりしてちょっと入りづらかったりするのと、モールと屋根づたいに繋がっていないから雨の日とかだと買い物客が寄るのに苦労しそうには思いました。
サイゼから見た島忠ホームズ。