特製豚めん 1290円
まぜそばに煮干しに二郎系、魚介豚骨っぽいのに竹岡式や辛い系までとあくまでベースはラーメンが中心ではあるものの取り扱っている種類はなかなか豊富でチェーン店顔負け。
ただ、出てきたラーメンはきちんと専門店のそれで、妥協を感じさせない丁寧な作りとそのボリューム感に客であるこちらが圧倒されてしまうほど。
ニンニクとアブラもなのですが、何より炒めた小間切れ肉がたっぷり載っており、更に厚みのあるホロっとしたチャーシューもしっかり2枚ついているのでラーメンだけでなく、肉をしっかり食べたなという気になれました。
麺は太いは太いのですけれど、二郎系のようなワシワシと食べるうどんのような太さの麺に比べれば細め。スープに負けないハリとモソっとした主張のある食べごたえの麺。
キャベツが少し固めですが、それも全く不快には思わずむしろ素材の良さを感じさせるにくらしい演出のよう。麺からもやしにいたるまでそれぞれのパーツにこだわりを感じさせます。ラーメンとしてだけではなく、食事としての豊かさを楽しめ、店内に高齢の客が結構存在していたことも頷けます。
ただ、個人的には全体的にかなり甘じょっぱいのが気になりました。おばあちゃんのぽたぽた焼きみたいで郷愁感を掻き立てられるんですが、このラーメンに合っているかといえば、微妙には思いました。
また、素材1つ1つにこだわりを感じられる割には1杯のラーメンとしてどこかしっくり来なかったのも正直なところ。
決して不満があるわけではなく、チェーン店のラーメンなどに比べて雲泥の差のクオリティのはずなのに、美味しいラーメン屋の話を職場の同僚などとした時にここのお店の名前を出すかというとそこまででもないかな、となってしまう惜しいところが自分の中にあったかな、と。
水はカウンターの台の上のピッチャーから。
カウンターは1席ごとに木製のしきりで区切られており、目の前の台も高く、キッチンが見えない設計になっていることから、一蘭の味集中カウンターのような空間で食事を楽しむことが出来ます。
カウンターだけでなく、テーブル席もあり、グループ客にもしっかり対応しておりました。
メニューの種類が豊富なので、それぞれ好みが違う者同士のグループでの食事に使いやすいなとは感じました。
ランチタイムは麺中盛り無料とのことで、今回は中盛りを注文させていただきました。
豚めんは野菜と漬けにんにくマシも無料とのことですが、こちらは普通での注文に。
らーめん八幡屋。隣に現在食事処になっている同じ八幡屋グループの店があり、以前はそちらの方がラーメン屋でうなぎのだしを使ったラーメンという触れ込みでしたが、移転した現在のお店で「鰻」のフレーズは見つけることはできませんでした。個人的には、移転前の昔のラーメンのほうが美味しかったような……。
おまけ。八幡屋といえば岡島一正さんのイメージ。
たぶん、松野博一さんが官房長官をやるまでは千葉3区(市原市・千葉市緑区)のほとんどの人が岡島さんと松野さんの違いを分かっていなかったと思うんですが、松野さんもだいぶ有名になりましたし、裏金問題までありましたから、次の衆議院選挙は盛り上がることになるのでしょうか。