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2026年3月7日土曜日

Tリーグの試合を観戦しました 3/7 九州カリーナ 対 木下アビエル神奈川 (荻野運動公園体育館)

2025/2026シーズンのTリーグもいよいよ大詰め。
既にホーム最終戦を終えた九州カリーナにとってはこれが本当のシーズン最終戦となるアビエルホームの荻野運動公園体育館。それは、本厚木駅から徒歩で1時間以上のところに位置する場所でした。




最寄り駅の小田急本厚木駅は新宿から1時間弱ぐらいでした。小田急って小田原線と江ノ島線というのがあり、特急乗車目線だと厚木の少し手前あたりで分かれるみたいなんですよね。新宿から藤沢行の電車に乗ってたら社内アナウンスで乗り換えの案内が耳に入ったので慌てて乗り換えました。

ここ、実は東京なんだと云われても違和感がないぐらいの繁華街に映った本厚木駅から目的地の荻野運動公園まで約7km。
シティアクセス相模の協力で駅から会場までシャトルバスが運行されるとのことで、流石りくりゅうで株を上げた木下グループといったところなんですが、自分は予定よりだいぶ早く到着してしまい、シャトルバスの始発までまだ時間があったので、折角だからと歩いて会場へ向かい、厚木の街を楽しませていただきました。

会場まで距離はあるものの、基本は国道に沿って移動していけば良いだけなので迷わずに済みます。
流石に駅から離れていくほどに風景が郊外の雰囲気を帯びていきますが、道中、山々などの雄大な自然を望むことが出来、都内への良好なアクセスなども考えると、厚木いいな、こういう街に住む選択肢も自分の人生にもしかしたらあったのかもなと思いながら、会場までの道程を楽しめました。


国道から横に折れて暫く行くと見えてくる荻野運動公園。結構、国道を外れてからも歩くので、当初は国道沿いにコンビニや飲食店が結構あるから困ったらそこを利用すればいいやと思っていましたが、ちょっとそれは甘かったなとなるぐらいには歩いた気がします。急に周囲も辺鄙になってきました。

会場には無料駐車場がしっかりと整備されており、既に多くの車が利用されている状態でした。
今回のようなイベントが開催されているからか、駐車場の誘導スタッフの方も複数見えました。木下マイスター&アビエルファンや地元の人には常識なのかもしれませんが、確かにこの場所は、車を持っていて都内か神奈川あたりに住んでいるのならば車で来るのがおすすめです。




運動公園に入るとすぐのところにある試合会場の体育館には開場前にも関わらず、結構な人数が既に列を作っておりました。Tリーグもしくは木下チームのスタッフがそれなりの人数で対応されており、試合開始前から既にファンの熱気が会場の外に立ち込めている状態です。

自分はというと、朝早くから何も食べずに高速バスと電車を乗り継ぎ、更に7km近くも歩いてお腹が空いていたので、会場前に出ていたキッチンカーのfam☆famというお店でトリプルフライセット1000円を購入。
まだ店主のお兄さんが開店準備をしているところだったんですが、もう注文しても大丈夫なんですかと聞いてみたら「油が温まれば出来ます」とのことでしたので、注文させていただきました。でも、意外と待ちました。10分か、もしかしたら15分ぐらい待ったかも。油を温めるというワードは過去にも何度か遭遇してますが、ちょっと危険な香りがするなと改めて学びました……。

でも、そのおかげで時間つぶしになり、商品を受取った頃には、開場時間を過ぎ、待機の列もすっかり解消している状態に。

会場へ入ってから席でまだ温かい出来立てのトリプルセットを公開練習を観ながらいただきました。
ソーセージやポテトを含め、全体的にすごく驚かされる素材の質感のようなものがあるわけではないのですが、からあげの衣に迫力がありましたし、大きさがあるのにたるみや緩さを感じさせない匠の技術に唸らされる食感で美味しかったです。見た目より 食べ応えもありました。




木下のホームということで、男子と女子の2部制になっており、お昼の部は男子の試合。木下マイスターと金沢ポートです。

試合前は公開練習が行われた後に、選手のサーブを実際に受けてみるという観客参加型のゲーム形式のイベントが行われていました。MCの男性の方と小野寺翔平の軽妙なトークのやりとりが会場を盛り上げていました。イベントの参加者も多く、皆、見るだけでなく、実際にフィジカルで卓球を楽しんでいました。


試合の方は木下マイスターが金沢ポートに勝利。
谷垣佑真はリン・ユンジュにいいところなく負けてしまいましたが、田中佑汰が松島輝空に勝ったところで少し盛り上がりました。

観客数は600人程度ということでしたが、全体的に少し寂しいかなという印象。特にアウェイの金沢ポート側はかなり空席が目立つように思いました。
厚木まで来るのは結構きついよね、というところはあるんですけども、なかなか素晴らしいメンバーが揃っている割にこの観客数というのは、多くの人が感じている卓球であったり、Tリーグの価値というものの低さや苦しい状況が現れている結果として受け止めるべきなのでしょう。





男子の試合後、勝利インタビューと選手がバズーカでピンポン球などを観客席に撃ちこむことでプレゼントを送る争奪戦イベントが行われ、退場してから1時間ぐらいのインターバルを置いて夜の女子の部の九州カリーナと木下アビエルの試合の開場。

時間まで荻野運動公園を歩いてみたんですけど、広大な芝生に大型遊具も設置されており、家族連れが大勢いてなかなかに賑わっておりました。
会場前のキッチンカーもTリーグの客より公園に訪れる客の方がメインになっているんじゃないかと思ったほどです。

女子の部は木下アビエルが相当な人気を誇るということもあって開場前の待機の列の長さからして男子とはだいぶ違っていました。

自分はなんとか1階自由席のアウェイ側の席に座れましたけども、会場の99%といっていいぐらいみんなアビエルファンの様子だったので、当然周囲はアビエルを応援する人ばかりでした。それでも野村萌が現役を引退するということもあってか、野村萌に対しては温かい声援が送られておりました。

女子の部も男子と同様、公開練習の後に選手のサーブを実際に受けてみるというゲーム形式のイベントが実施。トーク兼プレイヤー係として瓜生日咲が最初から最後までMCの男性と二人三脚で頑張っていました。
これ、男子も参加者は多かったんですけど、女子は更に多くて、時間内に捌ききれるかどうか心配になるほど。
この盛況ぶりを見ると、時々あちこちのイオンなどでやっているらしいプロ選手と実際にプレーを楽しめる卓球体験イベントも需要があり、卓球とTリーグの認知度向上にもしかしたら大きく貢献しているのかもしれないと思えてきます。


こちらは会場で販売されていた川崎の新岩城菓子舗さんの卓球どら焼き1個200円。
ラケットとピンポン球が焼印されています。そこは特注で『えるる』とかのマスコットにした方がウケるんじゃないかと思いましたが、旅の良い思い出になります。





女子の部の観客数は男子より200人ほど増えた800人程度ということですが、1階にいる限りでは席はもうギュウギュウでゆとりがなかったですし、昼の部の男子に比べて明らかに観客の数が多く、熱気に満ち溢れているという感触でした。
ただ、2階席の方の埋まり具合はそうでもないようだったので、そのあたりが体感と数字のズレに出ているのかもしれません。

試合は野村萌と首藤成美のダブルスで勝つことができ、幸先の良いスタートを切ったのですが、シングルスでは流石アビエルという強さを見せつけられ、マッチカウント1-3で九州カリーナの敗北。
でも、会場にいた大勢のアビエルファンが満足する素晴らしいパフォーマンスをカリーナの選手達は披露してくれたんじゃないかと思います。野村萌選手をはじめとした九州カリーナの選手達、ありがとうございました。

そして、この試合をもって今シーズンの全日程を終える九州カリーナの増田監督もこれで退任とのこと。
男子のスポーツは野球の明徳義塾や落合が監督してた頃の中日ドラゴンズみたいに、最終的に勝てば大体なんでもいいみたいなところがありますけど、女子スポーツの興行はビジュアルやタレント性、ストーリーなどの付加価値がより大きな比重を占める傾向にある中で、選手起用やしがらみに相当な苦労をされたことと思います。増田秀文監督、おつかれさまでした。








おまけ。男子の部と女子の部の間に散策した荻野運動公園。


帰りに錦糸町駅から見たら東京スカイツリー。カリーナピンクに見えなくもない。

2025年11月28日金曜日

Tリーグの試合を観戦しました 11/15 九州カリーナ 対 京都カグヤライズ (イオンレイクタウン)

11月15日(土)、イオンレイクタウンで開催された九州カリーナと京都カグヤライズの試合を観戦しました。




事前に発表されていたベンチ入りメンバーでは、京都カグヤライズ側がエースの出雲美空を外しており、ラファエル・エリアスのいない京都サンガのような状態。
一方で今シーズンここまで全敗の九州カリーナはシン・ユビンとキム・ナヨンという国際大会でも活躍する韓国代表の2枚看板を同時投入する必勝の布陣。

京都は高校生・大学生のみでの構成となっており、普段と比べてだいぶ違うフレッシュな顔ぶれが目立つ印象でターンオーバー感が否めず、この好機を逃さずなんとかイオンで今シーズン初の勝利をと気合の入ったメンバー構成の九州側とは非常に対照的。
九州側が木下アビエルにみえてくるぐらいあまりに戦力のバランスに偏りがあって、なんだか手負いのアライJrに容赦なく襲いかかる渋川剛気や愚地独歩のような感じもするものの、それでも勝てるか分からないのが九州カリーナ。何せここまで全敗だから、確率的には負ける。

なんて思っていたら本当に九州カリーナが負けてしまいました。
ナヨンとユビンというダブルエースを擁してドンと構えた九州に対して、挑戦者の姿勢で臨機応変に対応し、VMに持ち込んで勝利するという、そこしか勝ち筋ないけど、薄いところを見事に引ききった京都カグヤライズの素晴らしさが際立つ結果となりました。

個人的にはVMは意表をついたサウスポーの日下部よりもデン・ミンイの方がやはり良かったのではと思いましたが、こういうのは結果を出した采配や作戦が大体正しいということになるので、素直に肯定して称賛するべきなのでしょう。

負けた九州側のオーダーへ文句のつけどころはなく、ユビンをVMに残してシングルスのみの起用にして負けたのだから仕方がないと思いました。

気になったところがあるとすれば、山室早矢の試合で監督がタイムを取らなかったこと。
前節の笹尾明日香(日本生命)戦で接戦を落としたことについて作戦やアドバイスが空回りだったことを引きずっていたりするのかなと少し心配になりました。
本当はダブルスもタイムを取ってほしかったのですが、韓国のコーチが取ってナヨンに修正をお願いしてほしかったので、全体的にそのあたりの、チームとしてのコミュニケーションがうまくいっておらず、日本人サイドが選手含め遠慮や萎縮をしてしまっているところがあったのかもしれません。
今回は、九州カリーナ改め韓国カリーナとなって戦って敗れました。どんな試合でも負けて良かったということはないのでしょうが、もしかしたら今回勝ってもなんだかなとなっていたかもしれないですし、正直言えば以前に蒲田で見た時の日本ペイント戦のような悔しさや興奮があまりなく、それがちょっと寂しかったです……。

イオンレイクタウンでの観戦は席と台との距離がかなり近くて臨場感はすごくありました。
自分はプレーする選手の真後ろのポジションだったので、ちょっと角度的に見づらさはあったものの、コーチやベンチメンバーになった気持ちでの観戦が楽しめました。若干、席と席の間などが窮屈だったかなと感じましたが、商業施設での限られたスペースでの開催ですから仕方ないのでしょう。
練習と試合の時に時々ボールが席の前のフェンスに勢いよくぶつかるのですが、威力や回転がすごく、プロの球はやはり違うなというのを体感出来るのも良かったですし、この迫力が味わえて7000円のチケット価格はお得だったと思います。



九州カリーナ(女子)の試合は夕方5時からだったんですけど、その前に同じ会場で岡山リベッツと静岡ジェードの男子の試合が12時から開催されていたので、イオンに開店から入って公開練習の様子から立ち見で楽しませていただきました。

女子もそうだったのですが、普段の試合だと恐らく各会場で行われている試合前の余興について今回はイオンが会場だったこともあってか、各チーム交互に2回ずつの公開練習が行われたのみでした。

1階だけでなく、2階と3階からも観ることが出来たので、1階から3階まで場所を変えながら観戦してみました。
2階は手すりから上の部分に障壁がなく、フリーな状態で上から見下ろせたのですが、3階は落下防止等のためか、透明な防護板が高いところまで設置されており、膜とか窓ガラスを通して観る感じで、見え方としては今ひとつに思いました。
それと、1階部分は衝立などが多く、かなり立ち見エリアが制限されており、折角立ち寄ってくれた人たちを吸収しきれていないような構造に映り、もっとウェルカムな環境に出来なかったのかなと感じたのが残念でした。

ただ、周囲に集まって観戦する人たちの多くは卓球にプロリーグがあるんだと驚きの声を上げ、迫力のあるラリーに感嘆の声を漏らしておりました。
自分なんかは世界の張本智和やシン・ユビンがイオンという商業施設の通路の一角で真剣勝負をしないといけないことについてどうなんだろうと少し冷めた見方をしていましたが、卓球とTリーグの認知度向上のために意義がある開催ではあったと思いますし、こういうところでもプロの真剣勝負を披露できる卓球の強みが活かされているなと感じました。

耳に入ってくる立ち見客のトークでも張本の知名度は抜群で、皆、張本のことだけは知っていました。「張本って本物の張本? 岡山の人なの?」「チョレイの奴?」「妹も来てるの?」などなど。やはり会話の中心は張本。

岡山のベンチには張本の父親がコーチとして入っていたんですが、パパのことまで知っているのは相当マニアックな知識になるみたいで、そこまで話す人は自分が耳にする限りではいませんでした。

実はこの日、一番楽しめたのは立ち見観戦した濵田一輝と谷本拓海のVMでした。濵田のことめっちゃ応援してました。濵田くん、なんであそこから捲くられるんですか……。
張本パパ、最後のVMではベンチで大人しかったけど、出張ってアドバイスを送る時とそうでない時の違いはなんなのだろう……とか、自分で視点を自由に操作出来る生観戦ならではの面白さを堪能しました。

でも、2試合連続での観戦は疲れます。
木下が男子のマイスターと女子のアビエルで同会場を利用したダブルヘッダーを採用しており、女子の方は客入っても男子の方が寂しいから男子の方も応援してくださいとアナウンスしているのを聞いたことがありますが、2試合連続での観戦は体力的にきつく、客にとっては金銭面以上のハードルが存在することを痛感しました。
木下の試合は割と良い環境で観戦出来るようになっているらしいのですが、そのあたりのダブルヘッダー観戦前提での負担感についての配慮もあるのかもしれませんね。


ところで、審判台のところにタオルを入れるボックスのスペースがあるじゃないですか。
ダブルスの場合はペアの選手それぞれのタオルが同じ場所に入るんですけど、上から見ると結構雑多に入れられている時があって、同じチームタオルだとどっちがどっちのものか区別つかなくなるんじゃないかと思いましたが、そんなこと気にしてたらスポーツなんて出来ないのかもしれませんね。
いや、でも実際どうなのでしょうね。名前シールとか貼ってたりするものなのかな。




イオンレイクタウンは、moriとkazeとアウトレットの3棟で構成されており、それぞれがもう大きくて立派なモールであり、1日じゃとても全部回りきれないなというほどのまさにひとつの街といったスケール感です。
ただ、慣れていないと同じ光景のダンジョン内をずっと冒険しているような感覚に陥って、とにかく常に迷子になりそうになります。

Tリーグの試合はmoriの一角で行われたのですが、一部エリアの1階部分は犬がOKなのか、ワンワン吠えているのがよく聞こえ、森林をイメージした装飾をしていたらジャングルで卓球している気分になれたかもとか思いました。

とにかくモール内は人が多くて、座って休憩するところを見つけるのも難しいオーバーツーリズム状態。ドトールで外待ちの列とか田舎者の自分は初めて見ました。でも、外国人はあまりいなかった気がします。あと、あんなに人がいたのにトイレは綺麗に保たれていて、どのタイミングでも快適に利用することが出来、流石人気施設と見えない施設スタッフの姿に勝手に唸らされました。


朝1、開店10時時点のまだ余裕がある状態のモール内を歩いていたらもう人だかりが出来ているところがあって、ここで卓球が行われるのかなと思ったらXiaomiのブースでした。






越谷レイクタウン駅とイオンレイクタウン。駅を出たらすぐイオンです。

2025年10月29日水曜日

Tリーグの試合を観戦しました 10/18 木下アビエル神奈川 対 九州カリーナ (国立代々木競技場 第二体育館)

10月18日(土)、東京の原宿駅と渋谷駅の近くにある代々木第二体育館で開催された木下アビエル神奈川VS九州カリーナのTリーグの試合を観戦しました。

実はこの日は前々から仕事の予定が入っており、行けるかどうか微妙だったのですが、公式で無償招待キャンペーンが実施されていたので、それに応募すると見事当選。あんまりにもすんなり受かってたからこれ落ちる人いるのかなと思いましたが、せっかく当たったのだからと、試合当日は仕事を昼食抜きで進めてなんとか早く終わらせることができ、京成の千葉から日暮里まで1時間弱、そして日暮里から激混みの山手線内回りに30分乗って試合会場のある原宿駅へ。

試合会場に到着後は、会場外の受付の人にTリーグ公式の会員ページにあるQRコードを見せて無料当選したチケットを発行してもらい、会場内へ。もう既に第1試合のダブルスが始まっている最中でしたが、なんとか間に合ったといえるタイミングで入場出来ました。

試合内容は、木下アビエルが九州カリーナにマッチポイント4-0、しかも1ゲームも失わない完全試合で勝利。

この日の木下アビエルは張本美和・長崎美柚・ジュユリンという、メッシ・スアレス・ネイマールがいたMSNバルセロナぐらい強力な布陣だったので、九州カリーナにとって厳しい市内になることは会場内のほとんどの人が予想していたと思われますが、まさか九州カリーナが1ゲームも取れないとまでは思わなかったのではないでしょうか。代々木の観客数741人、その目撃者741人の内の1人になってしまいました。

試合後に長崎美柚がインタビューで海外から戻ってきて疲れはあったという旨の話をしていましたが、実際会場で観ていた者としても、そんなに張本・長崎のコンディションが良いものには映らなかっただけに、もう少し九州側はなんとかならなかったのかなとは思うんですが、このあたりはシンプルに、幼い頃からエリート育成組織でふるいにかけられる中で生き残ってきた選手としての素質の差、経験してきた舞台の差、練習環境や待遇、チームスタッフの差などが出たのかな、と。

小林りんごのこの日の対張本美和戦は、正直10回やって10回負けるだろうなという内容に見えましたが、意図やアイディアが伝わるプレーに伸びしろは感じられましたし、うまく噛み合えば10回のうち3回は勝てるようになってなんとか勝ちの回を引きにいくことも可能ではないかという気もしました。

そして、そのためにもスター街道やエリート育成組織からちょっと外れた選手の受け皿的な存在である九州カリーナを応援する立場として出来ることは、選手の待遇が良くなるように地道に支援していくことなんだろうと思うのでした。

そういえば、とうとう栗山優菜が今シーズン初めてTリーグでの試合をしました。遠くからだったけど、栗山の元気な姿が観られたのが嬉しい。会場入った時にとっくに始まっていたダブルスで途中からの観戦なうえ、Tリーグのダブルス自体が短期決戦なのでなんともいえないところもありますが、あんまりキレのない、まだトンネルから抜けられてないようなプレーに映ったのが気がかり。


試合が行われた代々木第二体育館。キッチンカーが出ておりました。

無料チケットの観覧席は2F自由席でしたが、会場の椅子は引き倒し式の椅子(ロールバックチェアースタンド)になっており、とても座り心地がよく、観戦しやすい環境に流石木下グループと唸らされるホスピタリティを感じました。

トイレも綺麗で、本当に文句のつけようがない快適さだったんですが、あえて無理やり文句をつけるならば、演出のムービングライトの照明が席によっては時々当たって眩しかったこと、それと人が密集している席は間隔の関係で移動が難しいのと、ハリセンの音がやたらうるさいのが気になったというところでしょうか。

拍手で応援する派としては、近くでハリセン叩かれると、この微妙な鳴り物スタイルは果たしてどうなんだとも思ってしまうのですが、観客が応援をプレイとして楽しめる要素であると考えば面白い、氣もするような、そうでもないような……。

第二体育館のお隣の体育館とかアリーナでは別のイベントが開催されており、そちらは人だかりが出来ていて、第二体育館に近づくにつれて、過疎ゲーの雰囲気が漂ってました。

帰りの原宿駅。外出たら真っ暗だし、僕にとっては試合の会場内だけではなく、試合会場から出た後でもアウェー感たっぷりの場所なので、絶対迷子になると思って駅の方向に歩いていく人の後をつけてなんとか駅にたどりつきました。当日観戦された方、お疲れ様でした。

2025年9月19日金曜日

Tリーグの試合を観戦しました 9/14 日本ペイントマレッツ 対 九州カリーナ (大田区総合体育館)

9月14日(日)、東京の蒲田にある大田区総合体育館で開催された日本ペイントマレッツVS九州カリーナのTリーグの試合を観戦しました。



会場の大田区総合体育館は、京急蒲田駅と京急梅屋敷駅の間ぐらいに位置しておりました。
JRの蒲田駅からだと結構歩く距離で、幹線道路沿いではあるものの、繁華街から閑静な住宅街へ切り替わるあたりの割と外れの雰囲気を纏った場所にあります。

施設としてのスケールはパッと見そこそこの規模の市なら1つは持っていそうなどこかローカル感のある体育館という印象。ただ、観覧席とコートの距離感が近く、興行をするには向いているデザインをしているとは思いました。

自分は4000円払って前売りの1F自由席のチケットを取ったんですが、これはホームとアウェイ共通になっていて、どちらに座っても良いことになっていました。マナーのことを考慮しなければ、試合中にホーム側とアウェイ側を行き来することも出来そう。
ちなみに、1Fといっても卓球台のあるグラウンドレベルではなく、実質1F半から2Fのような少し高い位置にある席です。

3F部分的な高さのところから会場へ入るような形になるのですが、2F自由席エリアから1F自由席エリアへ移動する際だけ、1Fと2Fを分ける区切りの出入り口ゾーンに配置されたスタッフがチケットをきちんと確認するようになっています。

なので、2000円の2F自由席のチケットでズルして1F自由席で観ようとするのはチェック機能の関係で難しいものの、逆に、1F自由席のチケットで2F自由席から観戦することは可能そうでした。これもモラル的にどうなんだという気はしますし、そもそもわざわざ1F席のチケットを持っているのに2F席で見る人がいるのかと思う人もいるでしょう。

実は、1F席はやたら硬い木で出来た長ベンチのような作りで、背もたれもないんです。とにかく座っているとお尻が痛いし、卓球を観に来たはずなのにお寺へ修行に来たかのような感のあるきつさがありました。

2F席も基本的には1Fとあまり変わらないんですけども、背もたれがあるんですよ。この差は小さくないように思えました。

いずれにせよ、今回のTリーグ観戦で、次回以降はクッションを持参するか、もっと高いお金を払って椅子に座ることの出来るプレミアム席にした方がいいと学びました。

◆◆◆◆

試合開始時刻は14時で、開場時刻は12時30分でした。
自分は、開場してから10分から15分程度経ったあたりに入りましたが、ちょうどアウェイチームの九州カリーナの選手たちが入ってきて公開練習が始まりました。
ファンサービスの意味合いが強いのでしょうけども、選手たちのハイレベルな練習の様子を楽しむことが出来ます。このあたりはYoutubeのライブでは配信されないので実際に足を運んで観戦するのであれば早めに会場入りするのがおすすすめです。

20分から30分ぐらいずつ、アウェイチームとホームチームの公開練習がそれぞれ行われると、今度は試合開始の時間までホームチームである日本ペイントマレッツによる余興が始まりました。

今回の余興の内容は、観客参加型のクイズと、実際にプロの選手と試合の台を使って打ち合えるゲーム形式のものでした。

卓球ゲームは、村松心菜チームと高森愛央チームに分かれて参加者の観客がそれぞれの選手と打ち合うもので、事前応募型でしたが、応募するだけ合って参加者の方は卓球の経験のありそうな方が多く、見事なラリーを繰り広げていました。

◆◆◆◆

余興が終わると、選手入場を経ていよいよ試合開始。

第1試合のダブルスはキム・ナヨンと小林りんご(九州カリーナ)ペアが急造ながらもそれが奇襲として成功したのか相手の芝田沙季・青木咲智ペア相手に1ゲームを奪って期待を抱かせたものの、最終的には試合巧者の芝田・青木に敗戦。

ここまで今シーズン0勝4敗と苦戦を強いられている九州カリーナに頼れる助っ人としてキム・ナヨンが電撃参戦。
強いだけでなく、スラッとした高い身長が目立ち、ルックスにも優れたナヨンと小林りんごのペア、噛み合わせ自体はどうかなと感じたものの、華のあるものになっていました。
実力と同時にタレント性も重視していくという九州カリーナのコンセプトに見事にマッチしたキム・ナヨンのお披露目会とテスト的な意味でダブルスとシングルスの2点起用だったのでしょう。

第2試合の青井さくらと横井咲桜の二人のさくらによる対決は横井咲桜が格の違いを誇示するかのような圧勝。強豪の筑波大学でエースとしてチームを引っ張る青井さくらがTリーグではここまでシングルス3戦全敗。いずれに相手がかなりの強敵だったとはいえ、奪ったゲーム数はわずかに1というのは寂しく、まだ輝きを放つことができていない。
今回の試合の終盤では悩みのあるプレーに映っただけに、なんとか良い流れで繋ぐなどして彼女の良い部分をもっとアピールしやすい環境を整えてあげてほしいところ。

◆◆◆◆

第2試合の後、ハーフタイムを挟んで第3試合へ。
お待ちかねのキム・ナヨンがシングルスに登場。対戦相手はカットマンの佐藤瞳。
いきなり2ゲームを連取された時には、九州カリーナの応援席から観戦する自分も、マッチカウント0-3という冷え冷えの状態で第4試合を見ることも覚悟しましたが、ここからナヨンが見事にアジャストし、執念の逆転勝利を挙げ、会場を盛り上げる。
ナヨンの実力があってこその勝利なのは勿論だが、専属のコーチがついていて、試合中の修正が高いレベルで行えるというのはやはり影響が大きく、もしかしたらこのあたりは他のカリーナの選手の場合のベンチワークとの差があるのかもしれないと感じた。

それとこの試合についてはもう一つ付け加えておきたいのは、試合の最中にマレッツ側の応援席にいた酔っ払い集団のおっちゃんが、佐藤の返球後に、度々大きな声を発していたことだ。
「うまい」といったポジティブな表現ではあったものの、リズムを無視して不意に声が発せられるから反対のカリーナ側の席にいた自分ですら少し気になってしまうことがあった。
百戦錬磨の佐藤瞳のこと、こういうのは慣れっこなのかもしれないが、返球の間が長くなりやすい己のカットマンというプレイスタイルが齎した雑音が何らかの形で佐藤とナヨン両者のパフォーマンスにわずかにでも影響していたのなら残念だ。

ただ、興行としてのスポーツというのは、食事や飲酒をしながら何も考えないで気軽に観ても「おっ」と驚きがあったり、「あっ」と思わず声が出そうなぐらいの方が娯楽として優れているし、そういうのがないと成り立たないんじゃないかと自分は考えているので、佐藤がそれだけ人を魅了するほどの優れたプレーを披露してくれたことを称えたい。

いずれにせよ、ここでナヨンが勝ってくれたことで、何とか望みを繋いだ九州カリーナ。
ナヨンの気迫を受け継いで第4試合に登場したのは野村萌。
自分がこの試合とビクトリーマッチを連取すれば今シーズンの初勝利となるシチュエーションに燃える野村の前に立ちはだかるのは、柴田沙季。
卓球界の貴乃花と呼んでもいいぐらい、常に一生懸命でガチっぽくプレイする姿が特徴的で、若手のお手本のような存在になっているだろう芝田との間で行われた試合は第3試合同様白熱するが、最後は九州カリーナのエースの座は渡さないといわんばかりの野村萌の気迫がわずかに勝る。

◆◆◆◆

ビクトリーマッチは、両チームの試合カウントが2-2のケースで勝敗を決するために行われるエクストラの試合で1ゲーム1本勝負。

カリーナ側は当然のように体が温まっていて勢いに乗る野村萌。
日本ペイントマレッツは横井咲桜。一番強い奴が当たり前のように出てきた。

実は第4試合の最中に横井と青木がマレッツ側のベンチにいなかったので、VM突入なら横井かなとは思っていたが、以前に木下戦のVMで青木を起用したことがあって、その時に、マレッツの大嶋由美監督が将来への投資と語っていたのを聞いて、良いこというなあと思ったし、青木がダブルス起用というのも、この時のための布石のような気もしたが、やっぱり締めは横井咲桜が登場。
メイショウタバルを浜中俊から武豊に乗り替わりさせて宝塚記念を獲るかのような鬼の所業、非情な采配。

でも、野村萌も頑張った。マッチポイントまでは先に到達した。ラッキーパンチでも何でも当たってくれと少し夢見た。
結局、デュースの末に負けたものの、Tリーグ、他のメジャー競技観に行った方がたぶん楽しめるけど、近くでやってたら行ってみるとちょっと楽しいよと人に言えるぐらいにはエキサイティングだった。ありがとう。

カリーナ側のベンチに入っていた山室早矢が声を出して応援する姿も印象的だった。
いつかVMの戦術オプションで山室早矢や小林りんごというカードがあるから相手がVMの起用選手に悩む、そんなチームにカリーナがなることを、そしてTリーグが外野から監督の采配や選手起用にあれこれ言いたくなるような面白いにリーグになることを願いながら。