既にホーム最終戦を終えた九州カリーナにとってはこれが本当のシーズン最終戦となるアビエルホームの荻野運動公園体育館。それは、本厚木駅から徒歩で1時間以上のところに位置する場所でした。
最寄り駅の小田急本厚木駅は新宿から1時間弱ぐらいでした。小田急って小田原線と江ノ島線というのがあり、特急乗車目線だと厚木の少し手前あたりで分かれるみたいなんですよね。新宿から藤沢行の電車に乗ってたら社内アナウンスで乗り換えの案内が耳に入ったので慌てて乗り換えました。
ここ、実は東京なんだと云われても違和感がないぐらいの繁華街に映った本厚木駅から目的地の荻野運動公園まで約7km。
シティアクセス相模の協力で駅から会場までシャトルバスが運行されるとのことで、流石りくりゅうで株を上げた木下グループといったところなんですが、自分は予定よりだいぶ早く到着してしまい、シャトルバスの始発までまだ時間があったので、折角だからと歩いて会場へ向かい、厚木の街を楽しませていただきました。
流石に駅から離れていくほどに風景が郊外の雰囲気を帯びていきますが、道中、山々などの雄大な自然を望むことが出来、都内への良好なアクセスなども考えると、厚木いいな、こういう街に住む選択肢も自分の人生にもしかしたらあったのかもなと思いながら、会場までの道程を楽しめました。
国道から横に折れて暫く行くと見えてくる荻野運動公園。結構、国道を外れてからも歩くので、当初は国道沿いにコンビニや飲食店が結構あるから困ったらそこを利用すればいいやと思っていましたが、ちょっとそれは甘かったなとなるぐらいには歩いた気がします。急に周囲も辺鄙になってきました。
会場には無料駐車場がしっかりと整備されており、既に多くの車が利用されている状態でした。
今回のようなイベントが開催されているからか、駐車場の誘導スタッフの方も複数見えました。木下マイスター&アビエルファンや地元の人には常識なのかもしれませんが、確かにこの場所は、車を持っていて都内か神奈川あたりに住んでいるのならば車で来るのがおすすめです。
運動公園に入るとすぐのところにある試合会場の体育館には開場前にも関わらず、結構な人数が既に列を作っておりました。Tリーグもしくは木下チームのスタッフがそれなりの人数で対応されており、試合開始前から既にファンの熱気が会場の外に立ち込めている状態です。
自分はというと、朝早くから何も食べずに高速バスと電車を乗り継ぎ、更に7km近くも歩いてお腹が空いていたので、会場前に出ていたキッチンカーのfam☆famというお店でトリプルフライセット1000円を購入。
まだ店主のお兄さんが開店準備をしているところだったんですが、もう注文しても大丈夫なんですかと聞いてみたら「油が温まれば出来ます」とのことでしたので、注文させていただきました。でも、意外と待ちました。10分か、もしかしたら15分ぐらい待ったかも。油を温めるというワードは過去にも何度か遭遇してますが、ちょっと危険な香りがするなと改めて学びました……。
でも、そのおかげで時間つぶしになり、商品を受取った頃には、開場時間を過ぎ、待機の列もすっかり解消している状態に。
会場へ入ってから席でまだ温かい出来立てのトリプルセットを公開練習を観ながらいただきました。
ソーセージやポテトを含め、全体的にすごく驚かされる素材の質感のようなものがあるわけではないのですが、からあげの衣に迫力がありましたし、大きさがあるのにたるみや緩さを感じさせない匠の技術に唸らされる食感で美味しかったです。見た目より 食べ応えもありました。
試合前は公開練習が行われた後に、選手のサーブを実際に受けてみるという観客参加型のゲーム形式のイベントが行われていました。MCの男性の方と小野寺翔平の軽妙なトークのやりとりが会場を盛り上げていました。イベントの参加者も多く、皆、見るだけでなく、実際にフィジカルで卓球を楽しんでいました。
男子の試合後、勝利インタビューと選手がバズーカでピンポン球などを観客席に撃ちこむことでプレゼントを送る争奪戦イベントが行われ、退場してから1時間ぐらいのインターバルを置いて夜の女子の部の九州カリーナと木下アビエルの試合の開場。
そして、この試合をもって今シーズンの全日程を終える九州カリーナの増田監督もこれで退任とのこと。
谷垣佑真はリン・ユンジュにいいところなく負けてしまいましたが、田中佑汰が松島輝空に勝ったところで少し盛り上がりました。
観客数は600人程度ということでしたが、全体的に少し寂しいかなという印象。特にアウェイの金沢ポート側はかなり空席が目立つように思いました。
厚木まで来るのは結構きついよね、というところはあるんですけども、なかなか素晴らしいメンバーが揃っている割にこの観客数というのは、多くの人が感じている卓球であったり、Tリーグの価値というものの低さや苦しい状況が現れている結果として受け止めるべきなのでしょう。
時間まで荻野運動公園を歩いてみたんですけど、広大な芝生に大型遊具も設置されており、家族連れが大勢いてなかなかに賑わっておりました。
会場前のキッチンカーもTリーグの客より公園に訪れる客の方がメインになっているんじゃないかと思ったほどです。
女子の部は木下アビエルが相当な人気を誇るということもあって開場前の待機の列の長さからして男子とはだいぶ違っていました。
自分はなんとか1階自由席のアウェイ側の席に座れましたけども、会場の99%といっていいぐらいみんなアビエルファンの様子だったので、当然周囲はアビエルを応援する人ばかりでした。それでも野村萌が現役を引退するということもあってか、野村萌に対しては温かい声援が送られておりました。
女子の部も男子と同様、公開練習の後に選手のサーブを実際に受けてみるというゲーム形式のイベントが実施。トーク兼プレイヤー係として瓜生日咲が最初から最後までMCの男性と二人三脚で頑張っていました。
これ、男子も参加者は多かったんですけど、女子は更に多くて、時間内に捌ききれるかどうか心配になるほど。
この盛況ぶりを見ると、時々あちこちのイオンなどでやっているらしいプロ選手と実際にプレーを楽しめる卓球体験イベントも需要があり、卓球とTリーグの認知度向上にもしかしたら大きく貢献しているのかもしれないと思えてきます。
こちらは会場で販売されていた川崎の新岩城菓子舗さんの卓球どら焼き1個200円。
ラケットとピンポン球が焼印されています。そこは特注で『えるる』とかのマスコットにした方がウケるんじゃないかと思いましたが、旅の良い思い出になります。
女子の部の観客数は男子より200人ほど増えた800人程度ということですが、1階にいる限りでは席はもうギュウギュウでゆとりがなかったですし、昼の部の男子に比べて明らかに観客の数が多く、熱気に満ち溢れているという感触でした。
ただ、2階席の方の埋まり具合はそうでもないようだったので、そのあたりが体感と数字のズレに出ているのかもしれません。
試合は野村萌と首藤成美のダブルスで勝つことができ、幸先の良いスタートを切ったのですが、シングルスでは流石アビエルという強さを見せつけられ、マッチカウント1-3で九州カリーナの敗北。
でも、会場にいた大勢のアビエルファンが満足する素晴らしいパフォーマンスをカリーナの選手達は披露してくれたんじゃないかと思います。野村萌選手をはじめとした九州カリーナの選手達、ありがとうございました。
男子のスポーツは野球の明徳義塾や落合が監督してた頃の中日ドラゴンズみたいに、最終的に勝てば大体なんでもいいみたいなところがありますけど、女子スポーツの興行はビジュアルやタレント性、ストーリーなどの付加価値がより大きな比重を占める傾向にある中で、選手起用やしがらみに相当な苦労をされたことと思います。増田秀文監督、おつかれさまでした。
おまけ。男子の部と女子の部の間に散策した荻野運動公園。
帰りに錦糸町駅から見たら東京スカイツリー。カリーナピンクに見えなくもない。



