2025年10月18日土曜日

特製とりそば (らーめん天神下 大喜)

東京都台東区台東、秋葉原駅から蔵前橋通りを歩いて10分ぐらいのところにあるらーめん天神下 大喜で特製とりそばをいただきました。


特製とりそば 1200円

店内はカウンター席のみで構成。職人気質のちょっと硬派そうな親父さんと若い男性の2人でお店を回していました。

券売機で買った食券を着席してから店員さんへ渡して待っていると、自分以外の店内の客には常連さんらしき複数いたようで、皆さんそれぞれのスタイルでお酒を楽しんでおり、どうやら夜は居酒屋としての顔があることが雰囲気から伝わります。

そんな空気に包まれながら、各席の上に置かれたコップへピッチャーから注いで孤独にちびちびとウォーターを楽しんでいると、カウンターの台の上ではなく、目の前へしっかりと大将がとりそばを置いてくれました。

麺は細麺で、やや硬め。ボソッとはしていませんでしたが、ツルっとというよりはボソの方がニュアンスとして近いタイプでした。

スープは、罪悪感なく飲み干せてしまうぐらいさっぱりしているのに奥行きがあり職人の技をしっかり感じさせてくれます。
スッと体に入ってくる出汁の旨味や鶏脂のコクに味を引き締めるようなほろ苦いビター感がアクセントとして加えられていたりと、匠のトッピングとの相乗効果で口をつける度に様々な表情を見せてくれることに驚きがありました。

柔らかくて艷やかな鶏チャーシュー、絶妙なゆで具合の玉子に鶏そぼろと鶏づくしのトッピングはどれもこだわりを感じられ、トッピングを増やせば増やすほど味わいに奥行きや幅が出るのではないかという底知れない魅力がありました。

パンチやコクの広がり、濃厚さなどを期待すると肩透かしを食らうかもしれないですし、透明感の割に味わいが多層過ぎるところに却ってもどかしさを感じてしまう気もしましたが、毎日食べても飽きない一杯で、食べれば食べるほど、周回プレイをするほどこの一杯の良さが分かってきそうなところは、まさに秋葉原の街に相応しいお店なのではないかと思いました。




秋葉原エリアの人気ラーメン店、大喜。お昼の時間はいつも行列が出来ているのだとか。
席が埋まっている時は外で待つようです。自分が来た時、ちょうど席が一つ空いたのでなんとかすぐ座ることが出来ました。