西千葉のバングラキッチンで木曜日の日替りメニューのパラタセットをいただきました。
サラダの次に黄色い具なしのスープ。初め、セットメニューの中にはスープの表記がなかったのでこれが本当にカレー? なにか間違ってませんかと思いましたが、大丈夫、間違いはなくスープでした。ただ、かなりお湯で薄めたカレーのような味。
そして、注文してから10分程度経った後にパラタが提供され、ほぼ同時にベジタブルカレーとビーフカレーの2皿も並べられました。
パラタはナンを油をひいて焼いたものとのことですが、表面がこんがりしており、ホットケーキのようなちょっと甘い香りが鼻をくすぐりました。でも、食べてみるとあんまり甘くないです。油がたっぷりで手で掴むと指がテカります。中はふんわりしておりますが、それほど厚みはありませんでした。ただ、チャパティほど薄くはなく、ナンのゴージャス感がしっかりありました。なお、おかわりが1枚(1回?)無料とのことでしたので、おかわりさせていただきました。焼きあがるまで数分と時間はかかるものの、しっかり焼き立てのものが提供されます。店主さんによると、常連になっていただければその人に合った量を最初から提供しますとのことでした。例えば、今回はメニューの写真通り2枚パラタが皿に載った状態で最初に提供されましたが、最初から3枚提供することもできるとのことです。
ベジタブルカレーはかなりソフトな口当たりで優しく、ほのかに野菜の甘味が伝わるシチュー的な印象でした。ただ、濃厚でとろみのあるものではなく、かなりサラっとしているタイプです。
ビーフカレーもやはりサラッとしていてスープのような口当たりでしたが、ベジタブルに比べるとそこまで強くはないものの明らかに辛さを感じました。香辛料の複雑なテイストがありながもうまく一つまとめて尖らせた上でスマートなものになっており、家庭で真似できそうでなかなか真似できないような味わいです。ゴロッとしたお肉も美味しく、しっかり煮込み料理のビーフを食べている心地に浸れます。
ラッシーは食後に提供され、通常のラッシーの他にマンゴーラッシーも選ぶことができます。自分は、通常のラッシーを頼みました。薄くもなく、すごく酸味や濃厚があるわけでもない飲みやすいなと感じるラッシーでした。
全体的に、クセのない食べやすくて美味しい料理がいただけるのですが、一人で店を回しているとのことで、やはりちょっとオペレーションが気になるかもと思いました。ランチタイムの混んでいるシチュエーションだと入るのには時間の余裕が必要になるのかもしれません。
また、だいぶマイルドな料理が出てきます。ご主人によるとバングラデシュでは当然もっと辛いというお話でしたので、日本人向けにかなり抑えているのでしょう。言っていただければ辛さをプラスすることも出来るし、常連さんなら最初からその人に合った辛さにするとのことでしたので、コミュニケーションを大切にするお店である一方、何回か通って自分好みの料理に味を調整出来て、初めてここの本当の良さが分かるのかもしれないと感じました。
西千葉のバングラキッチン。インド料理に比べると響きがマニアックな感じもしますが、日本のインド料理店で働くスタッフはネパールやバングラデシュの人が多いという話を聞くと、ある意味正直なお店と言えるのかもしれません。
お話好きな気さくな店主が迎えてくれます。