麦とろ熟成ロースかつ定食(120g)+とん汁に変更 980円+110円
注文はタブレット形式で、注文してから料理が出てくるまで5分程度。
一番安いメニューでカツ丼が550円ぐらいで食べられ、一番高い麦とろ熟成黒豚ロースかつ定食でも1380円と、手頃な価格帯は『かつや』を意識しているのではないかと思われ、今回注文したような麦飯メニューの存在や、卓上調味料として置いてあるミルで胡麻をすってかけられたり、キャベツがミックスサラダになっているなど、健康意識が高そうなところは『かつ庵』ならではの差別化を図られていることが伺えました。
ただ、それでも、男性目線だとごはん、キャベツ、味噌汁などのおかわり無料サービスが全くないのと、定食の味噌汁がデフォで豚汁じゃないところに寂しさを感じてしまいます。
店内の居心地はU字カウンターが中心のかつやに比べると、かつ庵はセルフ形式の松屋に近いような席の作り方で、ファミレスのようにテーブルも十分に用意されており、客と客、もしくは客と店員が目を合わせることがあまりなく、暖色の照明・内装の落ち着いた雰囲気もあいまって居心地はかなり良いと思いました。
とんかつ自体はそれほど安っぽい肉というわけでもなく、むしろかつやより良い肉使ってそうな食感ではあるものの、かつやに比べるとコクや旨みがいまいち物足りない気がしました。これはとん汁も同様で、恐らく通常の味噌汁に後からとん汁の具を入れただけであろう味気なさが残念でした。
まるで名店のような薄っすらピンク色が美しい豚肉の揚げ具合と、インスタ映えを狙ったのか、最初から1枚だけ横転してある自信を漲らせたとんかつのビジュアルには期待させるものがあっただけに、口の中では色々と中途半端な出来が余計に気になってしまいました。
市役所とアリオの中間ぐらいに位置するかつ庵。2017年にオープンしてから7年近くこの場所で営業を続けているようなので、地元の人や市役所通りを利用している人には支持されているのでしょう。