2023年12月30日土曜日

チョリソーソーセージパン コッペパン ホットケーキサンド (デイリーヤマザキ 千葉新町店)

年末年始の千葉の街中はどのお店を見てもニギニギしているのに、そごう近く、国道14号線沿い裏千葉入り口に位置するこのデイリーヤマザキだけは全くお客さんがおらず、ここに永遠を感じました。

最近、高島屋オンラインストアのクリスマスケーキが酷く崩れた状態で多くの購入者のもとに届いたというニュースがあったじゃないですか。現時点でまだ原因が特定されていないようですが、工場のバイトがケーキを倒したのではという見解をネットで目にした時はドキリとさせられました。

僕、昔に千葉みなとの山崎パンの工場でクリスマスの1ヶ月以上前からクリスマスケーキをひたすら作り続けるバイトをしていたことがあるんです。不器用な僕には非常に速い速度でベルトコンベアを流れてくる大切な未来のクリスマスケーキに手を追いつかせるのが精一杯となるきついバイトでした。

あるバイトの日、台車でケーキが載った番重(ばんじゅう・製品を載せるカゴのようなもの)を所定の場所まで運ぶ役割を担いました。山パンでバイトしたことある方ならわかると思うんですが、番重めっちゃ重ねるんですよ。約20段で2mから3mぐらいの高さ。それを数えずに目視でパッと数を把握できなきゃいけないのも大変でした。

その多くの番重が積み重なった台車を運ぶ際、階を上下移動するのに当然エレベーターを使うわけです。エレベーターってドアの部分に窪みというか溝があるじゃないですか。そこを台車で乗り越えるのって普通に手押しでまっすぐ進めるだけでは駄目で、キックして少し台車を傾けて乗り越えるんですよ。

これが結構コツが必要で、不器用な自分は苦労しました。そして、一回だけ倒して派手にやらかしちゃいました。その時は近くのバイトの人に手伝ってもらってなんとか番重を積み上げ直して事なきを得ましたが、本当に事なき得たかどうか、ケーキの中身がどうなったか、当時は若く、厳しい環境下でのバイト感覚だったからそこまで思いが至りませんでした。

でも、どこ行っても混雑している年末にぽつんと寂しいデイリーヤマザキの店内を眺めていると、高島屋のクリスマスケーキの惨状の原因についての様々な憶測や見解に触れて、ドキッとさせられたこと自分にもあったなあと、ふと昔を思い出しました。もしかしたらデイリーヤマザキのその寂しさの原因の一つになった可能性のある身として、なんとなくパンを買っていました。






チョリソーソーセージパン チリミートソース&チーズ 178円
コッペパンぶどう シュガーマーガリン 135円
ふわふわホットケーキサンド あまおう苺ジャム&ミルキーホイップ 129円

チョリソーパンはなかなかの塩辛さ。辛味という点では意外とそうでもない気がしました。

コッペパンは、マーガリンにザラ感のある砂糖がまぶされていました。そこまで主張が強くないので違和感なく食べられます。パンの表面にまで砂糖まぶしてドーナツみたいにするという余計なことをしないスマートさが自分的には好印象。

メジャーなコンビニブランドとは明らかさに差を感じる、パッとしない取り扱い商品と接遇。でも、働く人目線で考えると、それでやっていけるのなら、嬉しいことなのかもしれません。

山崎パンの優れた管理システムが人的な質のゆるさによる問題をカバー出来ているとしたら、そこには未来の我々の社会が映されているといえるのではないでしょうか。

ゆく年くる年、デイリーヤマザキ。