千葉市中央区寒川町にある麺や美好でラーメンと玉子炒飯をいただきました。
ラーメン 700円
玉子炒飯 750円
昼のピークはとうに過ぎていて、昼の部の営業の終了である14時30分間近だというのに店内はまだ半分ぐらい客席が埋まっており、その賑やかさに多くの人から支持され続けているお店というのが伝わってきました。
自分が入った時にまだ注文した料理を待っているお客さんが2人か3人程度いたこともあってか注文してから提供までは10分から15分ぐらいかかりました。
日替わりのメニューや先客とうまく重なるメニューを注文していれば提供時間はまた違ったのかもしれませんが、カウンター席から厨房を見る限りでは、メインの調理は年配の男性店主がほぼ一人で腕を振るっているようだったので、昼のピーク時などだともう少し待つことになるのかもしれません。
注文取りやお会計などは女将さんらしき方と若い女性店員さんが担当していました。
ラーメンは、醤油ベースのオーソドックスなスープ。やや塩気が強めですが、店の前に「昭和の味」と張り紙されている通りの懐かしい味。スープは特筆すべきところはないように感じたものの、細いタイプの麺がツルツル滑らかでありながらも大人しすぎずに艷やかなコシをしっかり楽しめたところに品質へのこだわりや熟練の技術を堪能できたような気がします。
そして、この店のメニューの中で異彩を放っている玉子炒飯。
実物が出てくる前はチャーハンに玉子が使われているのは当然ではと不可思議に思ってしまいがちですが、実物を見れば納得と驚きがあります。
なんとチャーハンの上にオムレツのような立派な玉子が覆い被さるように載せられているんです。
これは丸源ラーメンの玉子を客が混ぜる鉄板炒飯とはまるで違う、まさにオムレツ炒飯ですね。
トロトロというよりはしっかりふんわりといった具合の柔らか玉子をめくって下を覗いてみると甘辛い鶏そぼろがかかっており、まるで中華風の親子丼と言わんばかりのシャレた異色さを纏ったものに仕上げられておりました。
ベースとなるチャーハンは旨みやコクが広がるというよりは香ばしさ重視のものだいぶこざっぱりしたものになっており、このオムレツ風玉子や鶏そぼろのおかげでチャーハンがまた別の表情をのぞかせて味わいに趣が生まれます。ボリューム感もしっかりしている一品でした。
おまけでついてくるのが何故か得した気持ちにさせるコロッケは衣のカリッとした感じはあるものの、昼の部終了間近だったからか、冷たい状態でした。これは仕方ないですね。
全体的にややまとまり過ぎているような印象を抱いたものの、どれもしっかりした技術で丁寧に作られていることが伝わってきましたし、オーソドックスさや懐かしさのあるテイストにほっと安心して食事をすることも出来ました。
おまけのコロッケのその一皿や玉子炒飯という発想などの遊び心やサービス精神が嬉しくなるお店です。
麺や美好は東京湾岸道路の陸側に面したところにあります。