2024年12月17日火曜日

第二種電気工事士の技能試験を受験してきました

12月15日(日)に電工二種の技能試験を受けました。

千葉で出題された試験問題は二口コンセントとパイロットの常時点灯がテーマとなった公表問題No.2.

試験の問題用紙の表紙に配布材料が記載されているのですが、それを見た時に、引掛シーリングもアウトレットボックスも端子台もエコケーブルもVVRもなかったので、かなり簡単なの引いたなと喜んだのと同時に、油断は禁物と改めて気を引き締めました。

10時50分に着席が必要で、実際の試験作業は11時30分から12時10分までの40分間。
10時50分以降、ルール上は不正対策でトイレなどの退出も認められないことに一応はなっているようでした。
ただ、スマホなどの通信機器の使用が認められない中、10時50分から試験開始まで静寂の空間でひたすら無言待機するだけの時間が長く、緊張で昂り、尿意を催しながら試験に挑む人も中にはいるのではとか、そういう余計な心配をして時間を潰すことに。

開始10分前に材料の入った小さな段ボール箱を開封し、中身を確認。
なお、スケール(メジャー・布尺)の机への貼付けや保護板(作業用に厚紙が机に敷かれていました)の固定は試験開始前は禁止と頻繁にアナウンスされていました。
作品に取り付ける名札への受験番号と氏名の記入についてはこの段階で許可されていました。

実際の試験は、緊張で複線図を書く段階でハチャメチャになり、途中から複線図を当てにしないで作業をすることに。

1.6-2Cの芯線被覆が普段練習用に使っていたものと比べると剥きやすいものの、だいぶ柔らかく感じ、傷をつけないように慎重に作業をしたことも加わって、難易度の低い試験問題の割に、思ったよりも時間を使い、なんとか作品が完成したのは実に試験終了5分前のこと。
配布されたゴミ入れ用のビニール袋を見失うぐらいの緊張だったので、机がゴミで散らばっていて、それの整理や、名札が落ちているのに気づかず探したりもし、最終的に机の整理は出来つつも、頭の整理が追いつかないまま、簡単な確認をするだけで最後の5分を終えてしまいました。

なお、名札については、自分の受けた教室では試験終了後の取り付けと受験番号・氏名の記入することが認められておりました。ただ、試験終了時間を迎えたら作品に触れることは禁止とのアナウンスはありました。

試験終了後は列ごとに退出。
会場の外に出ると電工二種の人気の高さに驚かされるほど多くの人が駅方面に向かって歩いておりました。



自分としては体感7割ぐらいで合格かなといった手応えでした。
やり直したい箇所がいくつかあったんですけど、時間の制約で、余計失敗することになった時のリカバリーがきかなそうなのと、器具を破損してしまうケースも警戒し、欠陥かどうかだけ確認する安全策で終えて課題提出となりました。

▲やり直したかった不安箇所
・よく見れば被覆とリングスリーブは触れていないものの、特小(◯)リングスリーブ圧着の下の心線が見える範囲がかなり狭かったところ。
3本心線の圧着はズレの調整が大変なので合格クリップを使うんですが、特小などの2本の圧着の場合はクリップ使わなくてもいけると練習段階では自信を持ったのが仇になりました。スルっと下の方にスリーブが落ちちゃいました。

・常時点灯のパイロットランプの結線。先に白線(接地線)をパイロットの上に差し込んだはいいものの、黒の渡り線の長さが足らず、黒は下側に差すこと。これで黒と白が対称ではなく、位置が斜めになりました。回路的には誤りではないと思うんですけど、どう判定されるのか不安を残すことに。
器具の破損を心配しました。練習段階では1回、埋め込み器具の中で心線がもげて取れなくなってしまったことがあったので、そのイメージと本番の心線と被覆の柔らかさが白線の差し直しを躊躇させました。

・連用取り付け枠における2個の埋込器具のガタつき。
結構これをぴったりはめるのに苦戦しちゃって、きちんと嵌めようとするとポロッと落ちることが何度かあり、焦りました。最終的に1個はぴったりはまったんですけど、もう1個はガタつきがあるまま提出になりました。強めに引っ張るぐらいでは取れなかったんですけど……。
ここが一番の不安ポイントかもしれません。強度のテストしているうちに埋め込み器具の心線がちょっと外れちゃっている可能性も否定できないので。それぐらいで外れている時点で勿論駄目なんですけど、主な不安箇所とコネクタとスリーブの心線の状態の確認で時間と気を取られちゃって、埋め込みの心線は疎かになってしまいました。

以上の3箇所が主な不安ポイントです。

いやはや、練習キット3周分買ってこれですから、自分の不器用さが情けなくなります。
複線図もLとNが逆だったり差し込みコネクタへの心線の数が違っていたりで、どれだけ緊張していたかが後からでも分かって、笑ってしまいました。

やっぱり、練習と本番は違いました。

ただ、最高にスリルに溢れた40分間を体験することができ、楽しめたと思います。
不合格になったら再びこの緊張感を味わう権利を貰えたと考えることにして、今は1ヶ月後の合格発表をのんびり待ちます。

試験を受けられた全ての方、大変おつかれさまでした。良い年末年始を!


試験会場となった日本大学生産工学部津田沼キャンパス。想像していたよりずっと立派なキャンパスで、ラーメン二郎が大学前にあるのも納得しました。ちなみに、二郎は日曜休みとのことで、帰りに食べることは出来ませんでした……。

技能試験は作業スペースが会場によってはかなり狭いと聞いていたのですが、今回については各教室で3人掛けの机を2人で使って作業したので、割とスペースにゆとりがあったように思います。
ただ、前後の間隔はかなり窮屈だったので、椅子にかけているコートなどのアウターを前の席の人が着用しようとするとこちらの机の上に干渉し、作品が転げ落ちそうになりました。

なお、時計については前方(教壇)の壁上部に教室備え付けのアナログ時計が存在しており、そちらで時間は確認できました(※試験時間の基準は試験官の時計)。



京成大久保駅から日大のキャンパス方面へ続くゆうロード。
長大な商店街通りはほとんどの店が営業を継続できているようで、魅力的に映る店がいくつも存在しておりました。
こういう学生街と習志野の魅力の高さが交じりあった空間の存在は自分にとっては羨望の的でした。

この日のように多くの受験者が去来することも、この地域の人からすれば慣れっこなのでしょうか。


京成大久保駅。乗降者数の割には小ぢんまりした印象。千葉急行線を利用していると京成は高架というイメージがあるので、踏切を渡らないといけないことに少し違和感を覚えました。
上りと下りで出入口がそれぞれ別になっていて、お互いのホームを行き来できないような構造に思えたのですが、乗り間違えた時や入り間違えた時はどうするのでしょう。