チャーハン半ラーメン 800円
焼餃子 350円
入ったのは日曜日の13時頃、先客0、後客0の貸切状態。
お店は外も中もだいぶ年季の入ったもので、更に一人でお店を切り盛りするマスターも少なくとも齢70以上、もしかしたら80を超えているのではないかという生き字引感のある高齢の男性。
歩き方を見て、当初は大丈夫かなと少し不安になりましたが、厨房に立つと流石プロの手際の良さで、5分程度で料理が提供されました。
ラーメンは見た目こそオーソドックスですが、スープは出汁の旨みやコクが広がらず、竹岡式のようでした。妙なえぐみや苦さも感じ、店内の清潔感のレベルを考えるとこのまま食べ続けていいのか少し考えてしまいましたが、次第に意外と悪くないなと思える自分が生まれる不思議な感覚。
チャーハンは、チャーシューがたっぷり。人参の食感の主張が強く、昨日の野菜炒めの残り物で作ったような家庭的な味わいです。
焼餃子は立派な羽根がついていますが、食べてみると意外と小ぢんまり。香ばしさよりもぷにもっちりした水餃子のような食感が印象的でした。
どれもオーソドックスな見た目でありながら、独創性のある味わいで、結構好き嫌い分かれそうに思いましたが、なにかに疲れた時に食べたくなるような家庭的で温かい味わいも感じ、それと共に大人だけが分かる人生のほろ苦さが込められているようでもありました。
入店する前も、入店した後もハードルが少し高めに思いましたが、シャッター通りになっている場所で地域を見守り続ける町中華のお店。きっと多くの地元の方に愛されているのでしょう。