市原市姉崎のらぁ麺ひなたで鶏白湯ラーメンをいただきました。
濃厚鶏ぱいたん 特製よくばり(特ばり) 1230円+大盛160円
午後1時頃入店。店内には6席程度の客席があり、全てカウンターのみ。穏やかそうだけど、テキパキと仕事こなす女性店主が一人で切り盛りしており、口頭で注文を受けるところから会計まで全て一人で担っているのでこのぐらいのキャパになるのでしょう。
自分が入った時、客席は全て埋まっており、更に2人組で待っている方までいる状態。そこから着席するまで20分ほど待ち、注文してから料理が提供されるまで10分弱ぐらいといったところでした。
ただ、出てきたラーメンは本物で、待つだけの価値はあります。
旨みとコクがたっぷりなのに優しさを感じるスープに低加水のパツ系の細麺がとてもよく馴染みます。博多ラーメンやマルタイの棒ラーメンのようなパッツン系の麺が苦手という人でもここの麺は美味しくいただけるんじゃないかというぐらい食べやすかったですし、スープとの調和が見事でした。
チャーシューもやみつきになりそうなぐらい脂トロトロで、このチャーシューがたっぷり食べられただけで、特ばりにしてよかったと思うほどです。
あえていえば、チャーシューとメンマが冷たいのはしょうがないとはいえ、ちょっと冷たすぎたかなというところと、肉と海老のワンタンは両方とも美味しかったけど、チャーシューや玉子の存在感に比べると濃厚なスープの前にやや霞んでいるように思えてしまったのが気になる部分でしょうか。
それでも、一つ一つにこだわりをもって丁寧に作られたことが伝わってくる至高の一杯は、パンチがある一方で、どこにでも包みこまれるような柔和さを感じてしまうところにお店のポリシーやサービス精神が込められているようでした。
千葉県内で一番の鶏白湯ラーメンを出すお店と評価する人がいるのも頷けます。
姉崎高校の向かいにあるらぁ麺ひなた。女性店主の品の良さと物腰の柔らかさと席数の少なさが、店内に隠れ家的あるいは小料理屋的雰囲気を醸しているようにも思えました。きっと女性店主目当てで通っている常連客さんも多くおられるのでしょう。
性別はともかく、ラーメンのレベルの高さと店主の人当たりの良さはまた行ってみたいと思わせる魅力を感じました。ただ、ランチのピークに入るのはお昼の時間を全て捧げるぐらいの覚悟が必要なのではないかと思います。
メニュー表。裏側に煮干しラーメンもありました。
白湯スープの方、うまく撮影できず見切れてしまっているのですが、特製よくばり(海老わんたん入り)は1230円で大盛160円なので、本来は1390円なのに、お会計は1340円でした。一見さんに対するサービスなのか、それともそういう値段設計になっているのか。
対応してくれたのが、ホール担当のパートさんとかだったら指摘したかもしれませんが、すぐに厨房に戻らないといけない店主に聞くのも野暮なので、厚意に甘えちゃいました。
またいつかきっと戻ってくるので許してほしいです。
道路挟んでラーメン屋さんの向かいにある姉崎高校。
姉崎高校といったらかなり荒れている不良高校という印象でしたが、それは昔の話で、現在は関係者の尽力もあり、昔とは全く違う、目の前にあるラーメン屋さんと同じように誰もが温かなイメージを抱くような教育現場になっているそうです。
全然信じられないんですけど、本当なんですか。でも、こういうラーメン屋が目の前にあるなら本当かもなと少しだけ思えました。