280円だった焼き牛丼の並が330円に値上げされてしまった東京チカラめしの焼き牛丼。
値上げはともかくとして、焼き牛丼が焼き「牛丼」であるというのは自分としてはちょっと不思議な感覚ではありました。やたら油っこくて少し甘いテカテカの肉がごはんの上に載ったこの食べ物は、焼肉丼、もしくは、焼き牛肉丼という感覚で捉えてしまいます。
でも、食べてみると結構いけます。不自然なぐらいたっぷりの油が気になりますが、肉の旨味がしっかり味わえ、焼いてあるので、ジューシーな中に香ばしさがあって良かったです。
味が単調でくどさを感じるところもあるのですが、カウンターに置いてある辛味だれで味を変えられるのは嬉しいサービスだと思いました。同じくカウンターに置いてあるのが牛丼屋お馴染みの紅生姜ではなく、ガリなのはどうしてなんだろうと馴染めないのですが……。
ともあれ、この値段で、牛丼のように肉がぼそぼそではない、しっかりした「肉」を食べられるのは素晴らしいです。
無料でついてくる味噌汁も、具が安っぽくなく、味も薄すぎず濃すぎず、しっかりした良い出来だったと思います。
見た目のボリューム以上の食べごたえを感じ、満足出来ました。焼き牛丼、これが牛丼なのかとは思いますが、これはこれでいいんじゃないでしょうか。ただ、焼いてるから仕方ないのかもしれませんが、店内が空いていても、注文してから焼き牛丼が実際に出てくるまで、結構かかるんですよね。3分から5分程度待たされました。これが気になり、混雑してる時などは入るのに躊躇してしまうところが、ファストフードとしてはどうなんだろうとも思いました。